学校長より

JABEEへの取組

JABEEの目的

日本技術者教育認定機構(Japan Accreditation Board for Engineering Education:略称JABEE)は、大学、高専などの高等教育機関で実施されている技術者教育プログラムが、社会や国際的な要求水準を満たしているかどうかを公平に評価し、審査・認定する機関です。
JABEEは国際的に認められた機構であり、JABEEの審査によって認定された教育プログラムを修了した修了生は国際的に通用する技術者として認められます。

「複合型システム工学」教育プログラム

「複合型システム工学」教育プログラムは,本科の第4学年から専攻科第2学年までの4年間に相当する学習・教育に対して設定された技術者教育プログラムです。 本教育プログラムはJABEE基準に対応しており,平成19年5月にJABEEの工学(融合複合・新領域)分野における認定を受けました。
本教育プログラムでは,得意とする専門分野(本科で学ぶ分野)の知識と能力に加えて,異なる専門分野の基礎知識を含めた複合的なエンジニアリングデザイン能力,情報技術の活用能力,創造力,コミュニケーション能力,技術者倫理などの幅広い能力と複眼的な広い視野を持った国際的にも通用する実践的な技術者の育成を行っています。

学習・教育目標

本プログラムで修得する専門工学の知識と能力とは

主となる専門分野(機械工学系,電気電子工学系,情報工学系,物質工学系,環境都市工学系のいずれかの分野)と他の専門分野の基礎知識,およびこれらの知識を複合して問題を解決するための能力をいう。

A.創造力と実行力を持った技術者
  • (A-1) 自ら仕事を計画して継続的に実行し,まとめ上げることができる。
  • (A-2) チームの一員としての役割と責任を理解して自主的に行動できる。
  • (A-3) ものづくりのための創意工夫をすることができる。
B.専門技術に関する基礎知識を持った技術者
  • (B-1) 数学および物理や化学,生物などの自然科学の基礎知識を持っている。
  • (B-2) 基礎工学(設計・システム系,情報・論理系,材料・バイオ系,力学系,社会技術系)の基礎知識を持っている。
  • (B-3) 主となる専門分野の基礎知識,およびそれらと複合するための他の専門分野の基礎知識を持っている。
  • (B-4) 実験や実習,演習を通して専門工学における実践的な基礎技術を身につけている。
C.情報技術を活用できる技術者
  • (C-1) 情報処理を行うためのハードウエアやソフトウエアの基礎技術について理解している。
  • (C-2) データの分析や解析、グラフ化,設計・製図などにコンピュータを活用することができる。
  • (C-3) 情報の収集,整理およびプレゼンテーションに,コンピュータなどの情報技術を用いることができる。
D.社会の歴史や文化,技術者倫理を理解して行動できる技術者
  • (D-1) 国際社会の多様な歴史的背景や文化的価値観を理解できる。
  • (D-2) 科学技術が人間や社会,自然環境および未来の世代に与える影響を理解し,技術者の役割と責任を説明できる。
  • (D-3) 技術者としての実務を理解するとともに,社会に貢献することの意義を理解している。
E.多面的なコミュニケーション能力を持った技術者
  • (E-1) 技術的課題について自分の考えをまとめ,他者と討論できる。
  • (E-2) 技術的成果を正確な日本語を用いて論理的な文書にまとめることができる。
  • (E-3) 技術的成果を的確にプレゼンテーションすることができる。
  • (E-4) 国際的なコミュニケーションを行うための基礎的な英語理解力および表現力を持っている。
F.問題解決のためのデザイン能力を持った技術者
  • (F-1) システムを構成する要素技術についての知識を持ち,その知識をシステムの組み上げに応用できる。
  • (F-2) 問題解決のために複数の解決手法を考案し,それらを評価してその中から最適な解決策を提案できる。
  • (F-3) 複数の分野の専門技術を組み合わせて,要求を満たすシステムを提案できる。

教育目標の下で、より具体的な学習・教育すべき知識と能力(JABEE基準1)

  • 地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養
  • 技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者が社会に対して負っている責任に関する理解(技術者倫理)
  • 数学、自然科学、情報技術に関する知識とそれらを応用できる能力
  • 該当する分野の専門技術に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力
  • 種々の科学、技術および情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力
  • 日本語による論理的な記述力、口頭発表力、討議等のコミュニケーション能力および国際的に通用するコミュニケーション基礎能力
  • 自主的、継続的に学習できる能力
  • 与えられた制約の下で計画的に仕事を進め、まとめる能力

「複合型システム工学」プログラム修了要件

【1】 本プログラムにおいて、1600時間以上の学習時間を経ていること。1600時間の内訳としては次の通りである。

  • (1) 人文科学・社会科学等(語学教育を含む)の学習時間は250時間以上
  • (2) 数学・自然科学・情報技術の学習時間は250時間以上
  • (3) 専門技術に関する学習時間は900時間以上

【2】 本科4,5年を含めて、専門基礎科目5科目群(①設計・システム系科目群、②情報・論理系科目群、③材料・バイオ系科目群、④力学系科目群、⑤社会技術系科目群)の各群から少なくとも1科目、合計6科目以上、数学・自然科学・情報技術関連科目より少なくとも1科目以上を習得すること。

【3】学士を取得していること。

【4】 特別研究の成果を、学協会等で行なわれる研究発表会で発表していること。

学習・教育目標とJABEE基準との対応の整合性の改善について

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教育点検・改善システムの基本サイクル