社会基盤工学科
社会基盤工学科は,情報技術を駆使したデザイン技術や設計技術,維持管理技術環境保全技術を身に付け,自然と共生した安全で快適な社会環境を創造できる技術者を育成することを目的とします。
社会基盤工学科では、こんな生徒の入学を期待しています。
- IT技術を使いこなし、夢のある未来社会をデザインしてみたい人
- 地図に残るような国内外の大型建設プロジェクトにたずさわりたい人
- 自然災害から人命を守り、人々の役に立ちたいと考えている人
- 地球環境を守り、自然と調和した持続可能な社会基盤づくりに興味のある人
社会基盤工学科では、こんなことを勉強します。
「社会基盤工学」とは、「私たちが安全かつ快適な日常の生活を送る上で欠かせない道路・橋梁・鉄道・港湾・河川・電力・上下水道・ダムを整備するための学問」です。さらに、2011年3月に東日本を襲った大震災では、地震や津波などによって多くの人々の生活が奪われました。これら災害から人命や財産を守ること、そして災害発生後の「復興」のために新しい都市づくりを行うことも「社会基盤工学」が果たす大きな役割です。
社会基盤工学科では、地球環境に配慮し、安全で快適な都市づくりのために、IT技術を駆使したデザイン技術や設計技術、最先端の建築技術、環境保全技術を学びます。将来、地図に残るような大型プロジェクトにおいてリーダーとなり得る技術者を育成します。
学生からのメッセージ
建築技術の基礎を学ぶ 櫻庭 郁巳さん
(環境都市工学科4年)
森中学校卒業
高専は勉強が難しいというイメージがあると思いますが、決してそんなことはありません。また、前もって準備をしていれば、必ず結果に結びついていきます。ぜひ皆さんも社会基盤工学科で内容の濃い学生生活を過ごしてみませんか。
都市デザインの専門を学ぶ 田原 凪彩さん
(環境都市工学科5年)
戸倉中学校卒業
高専は自分がやりたいことをしっかり学べる学校です。私は現在都市計画系の研究室に所属しており、函館の美しい夜景や市電からみた街並みを心理的に分析し、函館に多くの観光客が来てもらえるような街づくりの研究をしています。自分の身の周りの環境をより良くするための研究なので、とてもやりがいを感じますよ。
防災の専門を学ぶ 阿部 翔太さん
(環境システム工学専攻2年)
的場中学校卒業
社会基盤工学科は、地震や津波などの災害から国民の命を守り抜くだけでなく、交通整備や橋梁建設など国民の生活をより良いものへ発展させ、国民の社会基盤を築き上げる学科です。「みんなが喜ぶ素晴らしい社会」を一緒に築きましょう。皆さんの入学を心よりお待ちしています。
先生からのメッセージ
澤村 秀治先生 【建設設計系 教授 技術士(建設部門) 専門分野:コンクリート工学】
社会基盤工学科の「社会基盤」とは、道路、水道、橋梁、ダムなど、みなさんの暮らしや都市を支え、災害に強い安全な国土を築くための基本となるものの総称です。これらの社会基盤を適切に整備し、維持管理することは、私たちの生存条件を確保することに等しく、とても大切なことです。社会基盤工学科では、これらの「社会基盤」をデザインし、さらに実際に設計して創っていくための技術を総合的に学びます。社会基盤工学科の技術は、Civil Engineering(市民のための工学)とも言われ、すべての人の役に立ち、無くてはならないものです。また、社会基盤工学の技術者が携わるプロジェクトは、とてもスケールが大きく、その成果は地図に残る仕事になることも大きな魅力の一つです。みなさんも社会基盤工学科で学び、わが国、さらには世界を豊かにするエンジニアになってください。
専攻科紹介 環境システム工学専攻

超音波を用いたコンクリート強度の計測
研究例 専攻科では、防災や建設材料などに関する専門性を高める研究を行っています。
水と共存する社会づくり
津波や洪水などの水に関する災害による被害を最小限にする技術を研究しています。
超音波を用いたコンクリートの診断
超音波を使ってコンクリート構造物の強さを簡単で正確に診断できる技術を研究しています。