函館工業高等専門学校

　一般社団法人社会実装推進センター(JISSUI)の令和５年度高等教育機関における共同講座創造支援事業費補助金によって運営される「高専生向けイノベーション創出プログラム（KIC）」ビジネスプランの発表会が９月末に行われ、本校学生４チームがGAPファンドによる資金提供（１チームが150万円、３チームが各50万円）を受けることになりました。

　KICは、全国の高等専門学校生向けに、高専教育で培った専門分野の知識や技術を活かした身の回りの課題解決につながる事業の構想・実現を支援し、アントレプレナーシップを養うことを目的としたプログラムです。

　発表会では、全国高専から24チームが参加・発表し、審査が行われました。この４チームの発表内容は、それぞれ

　・「COWNECT 酪農・乳製品業界の正常化をはかる牛乳由来の革製品のブランド化事業」

　・「フラワーロスを解決する紙製品事業～常温・弱アルカリ法で無駄に廃棄される花をアップサイクル～」

　・「ビール粕を用いたバイオエタノール燃料の製造・販売事業」

　・「ガニアシ用洗浄機を開発し、ガニアシをきれいな状態で販売するビジネス」

で、いずれも廃棄物の有効活用に焦点を当てたビジネスプランになっています。

　提供される資金は、ビジネスプラン実現に向けて材料や機材の購入などプロトタイプ作成に活用され、今年度末にその成果を発表する予定です。

　函館高専はアントレプレナーシップ教育に力を入れており、今回の発表会では１高専として最多の9チームが参加しました。今回参加した学生はアントレプレナー同好会に所属し、社会の課題解決に向けて日々活動に取り組んでいます。