函館工業高等専門学校

 去る令和5年3月8日，豊橋技術科学大学で開催された先進的技術シンポジウム2022，ATS 2022 in Toyohashi（ATSはAdvanced Technologies for SDGsの略）にて本校生産システム工学科電気電子コース5年鎌田緋莉さん，海老田のあさん，石黒大翔さん，島田昂幸さんの4名が優秀学術賞を受賞しました（https://www.kousen.tut.ac.jp/research/project/past_report/r04_report）。ATS2022には37件の講演発表があり，優秀学術賞は，最優秀講演賞，優秀講演賞に次ぐ賞で，機械，電気・電子，情報，化学・生命化学，建築・土木，教育・教材開発の分野ごとにそれぞれ1件だけが受賞できる賞です。ATS2022では，本校の受賞メンバーの中から鎌田緋莉さんが代表して「素子間相互結合によるIoT用無線給電距離拡張のためのワイヤレス電力伝送高効率化に関する研究」について発表しました。これは，無線で電力を送る，磁界結合方式ワイヤレス電力伝送において，無給電コイルの挿入と，インピーダンスの装荷により電力伝送効率の向上を図るという研究内容です。鎌田さんは、このテーマを5年生の卒業研究テーマとして取り組みました。他の協力メンバーと連携し、解析、試作、測定、そしてワイヤレス電力伝送実験において多岐にわたる研究成果を上げました。スライド作成，発表練習を行い，会場からの質問に対しても的確に答えていました。これらの努力が今回の素晴らしい受賞につながったものと思われます。今後の研究の積み重ねによって，さらなる活躍が期待されます。本研究は豊橋技術科学大学との高専連携プロジェクトの助成を受けて行った研究成果です。また，受賞者のうち鎌田緋莉さんと海老田のあさんの2名は，現在本校専攻科生産システム工学専攻の1年生です。

＜その他参考＞

先進的技術シンポジウム：令和4年度

受賞記念撮影　左から　丸山珠美教授　海老田のあさん，鎌田緋莉さん，　阿部恵校長先生