函館工業高等専門学校

　2020年12月5日（土）・6日（日）にオンラインで開催された第17回全国高等専門学校デザインコンペティション2020の「AMデザイン部門」において，本校生産システム工学科第4学年機械コースの千田望美さん，大清水空さん，本谷澪佳さん，本科生産システム工学科電気電子コース第4学年の柴田紘希さんの4名が優秀賞を受賞しました。
　この「AMデザイン部門」は，3Dプリンタの造形技術を活用して一つしかない生活サポートアイテムの開発を求めるもので，今回は趣味や娯楽，ファッションなどの創造的・文化的な活動も含め，あらゆる年齢，人種，性別，ハンデキャップをもつ方など，全ての人が充実した生活を送ることを目指して，自由な発想で世の中にないもののアイデアを募集するものでした。
　今回作成したものは，「MG」という，腕時計の文字盤が必ず利用者の見やすい方向を向いてくる機構をもった作品でした。このMGの特徴は，複雑な構造を3Dプリンタで一体造形できること，利用者の手首の太さの違いに対応できること，そして，3Dプリンタならではのデザイン性を有していることなどです。
　今回は，登録した4名の学生の他，生産システム工学科第4学年機械コースの小玉聡吾さん，早川友志朗さんを加えた次世代デザイン研究会6名で，コロナ感染対策により登校できない期間から，テレワークで議論し，粘り強く作品を完成させることができました。大会当日は，発表者が急遽交替したものの，皆の協力により立派なプレゼンテーションとなりました。そして，審査員からは，その構造の匠さ，完成度の高さを強く評価され，優秀賞を受賞することができました。この経験を活かし，これからの新しいものづくり開発に向け，さらに活躍してくれることでしょう。

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