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お知らせ

本校学生が東京大学に合格しました 2024.08.23

 本校 社会基盤工学科5年 田中 誠一郎さんが、東京大学工学部 社会基盤学科 編入学試験に合格しました。
 田中さんが受験した編入学試験は、高等専門学校卒業者及び2025年3月卒業見込み者を対象としたもので、第1次試験の筆記試験(科目:英語、数学)、第2次試験の口述試験及び調査書による選抜を経て、合格となりました。
 本校においては 本科5年生の3~4割程度が進学しており、今年度の大学編入学試験においては東京大学のほか、北海道大学や東京農工大学、長岡技術科学大学、豊橋技術科学大学など多数の大学に合格しています。
 
~東京大学合格までの経緯や今後の抱負について、田中さんと阿部校長が対談しました~

阿部校長と合格した田中さん

校長 合格おめでとうございます。東大受験を決めたのはいつですか。

田中 3年生の終わり頃に「東大と聞くと何やらすごい感じがするから受けよう」と何となく思い始めました。その頃はまだ受験勉強を始めておらず、本格的に第一志望として受験勉強をし始めたのは4年生の1月頃でした。

校長 編入試験は一般の受験より情報が少ないかと思います。

田中 はい。しかも函館高専はそもそも受験者がいないので、他高専の受験生と比べて少し遅れを取る形になってしまいました。編入試験に関する情報は、自分でネットで調べるなど、色々な手を使って入手しました。

校長 過去の入試問題のレベルはどのように感じましたか?

田中 数学は、微分方程式、確率(統計)、複素関数、線形代数の大問4つの構成になっていて、「問題集で見たことがあってすぐに解き方が浮かぶ問題」といった典型的な問題はそこまで多くない印象です。解き方だけでなく、なぜそうなるかを理解しているかどうかが問われる、そんな感じの問題だと思います。英語は、英文和訳、和文英訳、長文読解の大問3つの構成で、問題は全て工学的な文章となっています。工学的な内容に関する背景知識があると若干有利になるかなと思います。ボーダーが8割、9割といったように高得点が求められる大学が多い中、東大のボーダーは約6割と言われているので、それほど問題のレベルは高いのだと思います。

校長 数学は高専では習わない範囲からも出題されるのですね。

田中 実際には、ほぼ全て習わない範囲と思います。基本的に全て独学で勉強しました。問題を解いている中で分からないところが出てきた時は、その都度、数学の北見先生に質問しました。

校長 英語はどのような対策をしたのですか?

田中 正直あまりやっていません。過去の受験者の情報を見る限り、英語ができる人とできない人の間で大きな点数差は見られなかったので、勝負するなら数学だと考えていました。単語帳も一周すらやり切っていないですし、和訳と英訳の練習を数学の合間に少しやり、長文もほどほどに読んでいたくらいでした。過去問に関しては定期的に解いて英語の奥崎先生に採点をお願いしました。TOEICは早めに良いスコアを取って終わらせるつもりが、受験を意識するのが遅くなってしまったので、2ヶ月ほどTOEICを重点的に勉強して最終的に810点をとり、これを東大に提出しました。東大受験者の平均が830くらいだと言われているので、合格者の中ではやや低い方です。TOEICはできるなら4年生の始め頃には満足できるスコアを取って終わらせた方が良いと思います。

校長 面接対策は?

田中 一次試験の筆記試験に合格しないとそもそも面接がないので、一次試験の合格発表の後に対策を始めました。発表から4日後に面接でしたので、準備時間は短かったですが、担任と卒業研究の先生にお願いして練習しました。現在の卒業研究の内容や、今後取り組みたい研究を深掘りされるので、専門知識はあればあるだけいいと思います。

校長 実際、面接を受けてみてどうでした?

田中 まず部屋に入ったら10人くらいの先生が待ち構えていて圧倒されました。入った瞬間、「多っ」と思いました。緊張しましたが、全体的に和やかな雰囲気で安心しました。筆記試験さえ通過してしまえば、例年面接で落とされる人は少ない様子なので、余程酷いことを言わない限りは大丈夫だろうと自分に言い聞かせ、落ち着いて面接に臨みました。面接練習が役立って、手ごたえを感じました。また、一次試験で終わりではなく、二次試験(面接)でもう一度東大の地を踏めたことが嬉しかったです。

校長 最後に、東大入学後の抱負を聞かせてください。

田中 入学後に何がしたいかよりも、今は来年から東大のキャンパスに通えるということが、ただただ楽しみな気持ちが大きいです。しかし、現状に満足せず、入学してからも自分自身の成長のために高みを目指して一層努力していこうと思います。現在は、災害時において、復旧活動を迅速に行うための橋梁の性能評価に関する研究を行いたいと思っています。また、これを機に東大編入に興味を持って受験する後輩が増えてくれるといいなと思います。是非受験して合格してください。東大で待っています。

お知らせ 詳細

2024.08.23 本校学生が東京大学に合格しました

 本校 社会基盤工学科5年 田中 誠一郎さんが、東京大学工学部 社会基盤学科 編入学試験に合格しました。
 田中さんが受験した編入学試験は、高等専門学校卒業者及び2025年3月卒業見込み者を対象としたもので、第1次試験の筆記試験(科目:英語、数学)、第2次試験の口述試験及び調査書による選抜を経て、合格となりました。
 本校においては 本科5年生の3~4割程度が進学しており、今年度の大学編入学試験においては東京大学のほか、北海道大学や東京農工大学、長岡技術科学大学、豊橋技術科学大学など多数の大学に合格しています。
 
~東京大学合格までの経緯や今後の抱負について、田中さんと阿部校長が対談しました~

阿部校長と合格した田中さん

校長 合格おめでとうございます。東大受験を決めたのはいつですか。

田中 3年生の終わり頃に「東大と聞くと何やらすごい感じがするから受けよう」と何となく思い始めました。その頃はまだ受験勉強を始めておらず、本格的に第一志望として受験勉強をし始めたのは4年生の1月頃でした。

校長 編入試験は一般の受験より情報が少ないかと思います。

田中 はい。しかも函館高専はそもそも受験者がいないので、他高専の受験生と比べて少し遅れを取る形になってしまいました。編入試験に関する情報は、自分でネットで調べるなど、色々な手を使って入手しました。

校長 過去の入試問題のレベルはどのように感じましたか?

田中 数学は、微分方程式、確率(統計)、複素関数、線形代数の大問4つの構成になっていて、「問題集で見たことがあってすぐに解き方が浮かぶ問題」といった典型的な問題はそこまで多くない印象です。解き方だけでなく、なぜそうなるかを理解しているかどうかが問われる、そんな感じの問題だと思います。英語は、英文和訳、和文英訳、長文読解の大問3つの構成で、問題は全て工学的な文章となっています。工学的な内容に関する背景知識があると若干有利になるかなと思います。ボーダーが8割、9割といったように高得点が求められる大学が多い中、東大のボーダーは約6割と言われているので、それほど問題のレベルは高いのだと思います。

校長 数学は高専では習わない範囲からも出題されるのですね。

田中 実際には、ほぼ全て習わない範囲と思います。基本的に全て独学で勉強しました。問題を解いている中で分からないところが出てきた時は、その都度、数学の北見先生に質問しました。

校長 英語はどのような対策をしたのですか?

田中 正直あまりやっていません。過去の受験者の情報を見る限り、英語ができる人とできない人の間で大きな点数差は見られなかったので、勝負するなら数学だと考えていました。単語帳も一周すらやり切っていないですし、和訳と英訳の練習を数学の合間に少しやり、長文もほどほどに読んでいたくらいでした。過去問に関しては定期的に解いて英語の奥崎先生に採点をお願いしました。TOEICは早めに良いスコアを取って終わらせるつもりが、受験を意識するのが遅くなってしまったので、2ヶ月ほどTOEICを重点的に勉強して最終的に810点をとり、これを東大に提出しました。東大受験者の平均が830くらいだと言われているので、合格者の中ではやや低い方です。TOEICはできるなら4年生の始め頃には満足できるスコアを取って終わらせた方が良いと思います。

校長 面接対策は?

田中 一次試験の筆記試験に合格しないとそもそも面接がないので、一次試験の合格発表の後に対策を始めました。発表から4日後に面接でしたので、準備時間は短かったですが、担任と卒業研究の先生にお願いして練習しました。現在の卒業研究の内容や、今後取り組みたい研究を深掘りされるので、専門知識はあればあるだけいいと思います。

校長 実際、面接を受けてみてどうでした?

田中 まず部屋に入ったら10人くらいの先生が待ち構えていて圧倒されました。入った瞬間、「多っ」と思いました。緊張しましたが、全体的に和やかな雰囲気で安心しました。筆記試験さえ通過してしまえば、例年面接で落とされる人は少ない様子なので、余程酷いことを言わない限りは大丈夫だろうと自分に言い聞かせ、落ち着いて面接に臨みました。面接練習が役立って、手ごたえを感じました。また、一次試験で終わりではなく、二次試験(面接)でもう一度東大の地を踏めたことが嬉しかったです。

校長 最後に、東大入学後の抱負を聞かせてください。

田中 入学後に何がしたいかよりも、今は来年から東大のキャンパスに通えるということが、ただただ楽しみな気持ちが大きいです。しかし、現状に満足せず、入学してからも自分自身の成長のために高みを目指して一層努力していこうと思います。現在は、災害時において、復旧活動を迅速に行うための橋梁の性能評価に関する研究を行いたいと思っています。また、これを機に東大編入に興味を持って受験する後輩が増えてくれるといいなと思います。是非受験して合格してください。東大で待っています。

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