お知らせ
教育研究・地域創生を目的とした酒蔵誘致記者会見を開催しました 2020.08.31
函館で50年以上途絶えていた酒蔵が令和3年に新たに誕生します。そこで令和2年8月28日(金)に本校第1講義室において,教育研究・地域創生を目的とした酒蔵誘致記者会見が開催されました。
会見には,函館市で日本酒を醸造する「上川大雪酒造株式会社」の塚原代表取締役社長,川端取締役副社長・杜氏,酒蔵を建設し上川大雪酒造に酒の製造委託し,販売を行う新設法人「函館五稜乃蔵株式会社」の漆嵜代表取締役社長,酒蔵の誘致を推し進める函館市の谷口副市長,酒蔵を通した人材育成・教育研究分野で協力する函館高専・伹野校長ら関係者が列席しました。
函館高専・伹野校長が「酒蔵を通じて,発酵醸造、酒造設備等に関する教育・研究分野を進めていく」と挨拶し,上川大雪酒造株式会社・塚原代表取締役社長は「地元の皆様に愛される,飲んでいただける地酒を製造したい」と挨拶がありました。
また,会見内で上川大雪酒造株式会社・川端取締役副社長・杜氏に対し,函館高専客員教授称号の授与も執り行われ,川端氏は「大変名誉に感じている。醸造分野での教育研究を通じ人材育成に協力したい」との挨拶がありました。今後は発酵醸造関係のカリキュラム等について協力いただくことになります。
会見では,酒蔵誘致に至るまでと,今後の酒蔵の運営等についての概要説明があり,きれいな水が湧く函館市の亀尾小学校跡地に酒蔵が建設されることが発表されました。
会見に参加した報道陣からも活発な質疑があり,これまで酒蔵誘致を中心的に推し進めてきた函館五稜乃蔵株式会社・漆嵜代表取締役社長(函館高専地域連携協力会名誉会長)は「函館市と函館高専をバックアップする地元企業の思いがこの度形となって酒蔵誘致につながった。来年4月には着工する予定である」との説明がありました。
建設される酒蔵には,函館高専のラボも併設され,酵母探索・醸造機械開発,醸造条件のモニタリングや制御などの分野で成果を酒造りに実装することが期待されています。