事業概要

大学間連携の戦略と連携取組みの目的

高専機構では平成23 年度末に国立高専の分野別到達目標としての「モデルコアカリキュラム(試案)」を策定し、公開しました。これは技術者教育の質保証という立場から機械、材料、電気・電子、情報、化学・生物、建設、建築系分野の専門学科に対して、学生 が備えるべき能力を10 に大別し、本科及び専攻科での到達レベルを明示しています。 こうした到達目標に学生の理解を高めるためには、不断の教育改善が必要なのは言うまでもありません。そこで本事業では、モデルコアカリキュラムを内包する形での各高専の教育目標の立案(PLAN)以降の流れとして、ICTをはじめとする効果的な授業や自学支援方法の検討(DO)、教育成果の確認としての学生個々の到達度の評価(CHECK)の検討を行います。すなわち、この事業では各校の教育改善(ACTION)につなげるPDCAサイクルの構築を目指しています。

事業概要

目的の達成のため、本事業では以下の項目について検討します。

  • ◎学生の到達度を効果的に評価する方法
    PISAに代表される到達度試験(共用試験)の検討
  • ◎その学習内容が将来のどういった項目に関係してくるかを意識させる
    キャリア実現を意識させるための科目(学習内容)の連関システム
  • ◎設定した能力への到達を支援する教員の教育内容と方法
    効果的なFDの共有、科目間・教育間連携の推進
  • ◎学生の学びの支援(自学自習支援を含む)の方策の検討
    モデルコアカリキュラム準拠教科書の作成、ICTを活用した授業方法の検討、自学支援教材開発
  • ◎学生自らがその時点での学習の到達度を自己認識でき、高専卒業(修了)後にも技術者としての成長のための継続的な学習の必要性を見える化できるシステムの検討
    学習ポートフォリオ
  • ◎各高専の教育や育成する人材の個性の社会に対する明示
    高専ポートレート(ティーチングポートフォリオを含む)
  • ◎企業が必要とするスキルを教育する高専のマッチングの促進
    マッチングシステム

取組概念図(クリックで拡大)

取組概念図

事業計画

項目 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度
ポートレート ・ベンチマーク調査 ・システムの概要の決定、データ管理、運用方法の検討
・7高専で試験運用
・課題抽出
・改良
・確定版作成
・試行
・51高専への展開

→5か年計画の詳細はこちら。

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