函館工業高等専門学校

2025年9月3～5日に大阪公立大学工業高等専門学校で開催された日本高専学会第31回年会講演会において，本校物質環境工学科5年の小林虎ノ介さん（指導教員：藤本准教授）が口頭発表の部で発表し，学生優秀発表賞を受賞しました。

発表題目は「純米および大吟醸の酒粕の成分比較と乳酸発酵による風味改善」で，日本酒醸造の副産物である酒粕を酒蔵から分譲いただき，含有する遊離アミノ酸や機能性成分を定量的に分析し，栄養学的な有効性を明らかにした研究です。さらに，酒粕を焼き菓子などの食品素材として利用する際に課題となる特有の香気や苦味を，乳酸菌による発酵を行うことで改善できることを示しました。これらの成果は，酒粕の食品素材としての利用価値を高めるとともに，地域資源の有効活用に寄与するものと考えています。